鈴木宗男・参議院議員(新党大地代表)は20日、札幌市内で報道陣の取材に応じ、今夏の参院選への立候補を含む自らの進退について、4月中旬までに判断する考えを示した。古巣の自民党から全国比例区での立候補や、地元・十勝地方の衆院北海道11区へのくら替えも取り沙汰されているが、「支持者らと相談して決める」という。
道内の支持者の意見を聞いて回っており、4月上旬には終える見通しだ。全国比例区については「私は話していない」、衆院道11区については「保守の再生に向けて最大限の協力をしたい」と述べるなど、ともに言及は避けた。
77歳だが、「北方領土の返還問題など自分には、まだやり残したことがある」と述べて、政治活動の継続に意欲を見せた。「体力的には自信がある。他の政治家に比べても心身共に問題ない」「政治家に大切なのは感覚。若くてもぼーっとしていてはダメ」とも語り、影響はないとの認識も示した。
鈴木氏は2019年の参院選で日本維新の会から比例代表で立候補して当選、9年ぶりに国政に復帰した。2023年、党に届けることなくロシアを訪問したことを巡って離党し、現在は無所属。昨秋の衆院選では、代表を務める新党大地が自民党北海道連と選挙協力を結んだ。