でんぱ組.incのファン同士で結婚し、昨夏には子どもも生まれた。仕事で悩んだとき、「弱小グループ」から武道館へ駆けあがった彼女たちの軌跡に、何度も背中を押されてきた。東京都の会社員女性（36）は、母になったいまも、育児とアイドル活動を両立する古川未鈴さんの姿から力をもらっている。
- 暗い過去も歌い、貫いたアイドル道 終幕へ、でんぱ組・古川未鈴さん
初めてでんぱ組を知ったのは2015年。職場の上司がカラオケででんぱ組の楽曲を歌っていて、興味を抱いた。奇抜な衣装やコンセプト。もともとアイドルに興味はなかったが、調べはじめると止まらなかった。
ライブの映像には特に衝撃を受けた。「なんでこんな泣きながら歌っているんだろう」。メンバー同士のすれ違いや苦悩などを歌った「W.W.DⅡ」の歌唱シーンだった。
当時は社会人1年目。地元を離れ、福岡県で一人暮らしをしていた。朝から晩まで働き、友達もいない。心が折れそうなとき、でんぱ組のライブ映像を何度も見た。人気グループへと駆け上がる彼女たちの姿から、「つらい仕事でも、頑張れば上を目指せるのかな」と力をもらえた。
各地に友達でき、夫との出会いも
「推し」は古川未鈴さんだ…
