名古屋地方・高等裁判所

 名古屋市の観光プロモーション事業をめぐる汚職事件で、収賄罪に問われた元市観光交流部担当課長の大塚勝樹被告(62)=同市名東区=の初公判が6日、名古屋地裁(森島聡裁判官)であり、大塚被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は懲役1年6カ月、追徴金約43万円を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は9月4日。

 起訴状などによると、大塚被告は同担当課長などを務めていた2023年3月~24年12月、市発注の業務委託で広告会社「ニック」(同市)が受注できるよう便宜を図る見返りに、同社取締役で営業などを担当していた桑原清美被告(54)=贈賄罪で公判中=から、11回にわたり、現金をもらったり、飲食代金などを負担させたりして、計約43万円の賄賂を受け取ったとされる。

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