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和歌山刑務所=和歌山市加納

 勤務していた和歌山刑務所で受刑者のティファニーの指輪などを盗んだなどとして窃盗、業務上横領の罪に問われた元刑務官、本田明士被告(60)の判決公判が10日、和歌山地裁であった。小林薫裁判官は「刑務官の職務に背き、立場を悪用した犯行」と懲役2年6カ月執行猶予4年(求刑懲役2年6カ月)を言い渡した。

 判決によると、本田被告は刑務官として受刑者から預かった物品の管理業務などをしていた。2023年7月から翌年10月までの間、預かっていた指輪3個を横領したり盗んだりした。小林裁判官は「犯行の発覚を防ぐため代替品を用意するなど悪質」と指摘した。

 本田被告は今月5日付で懲戒免職処分となった。和歌山刑務所によると、起訴されていない分も含め、指輪6個とネックレス1個が盗まれたと認定した。

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