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コメは1回に研ぐ分をチャック付きの袋に小分けにし、冷蔵庫の野菜室で保管する。空気を抜くのがポイントという=西島豊造さん提供

 大手スーパーなどで販売が始まった備蓄米。古いコメは一般的に、古米臭という特有のにおいが出たり、炊きあがりが硬くなったりすることがあるとされます。古いコメをおいしく食べるにはどうしたらいいか、東京都目黒区の米穀店「スズノブ」3代目で五つ星お米マイスターの西島豊造さんに聞きました。

 コメは湿度70%前後、温度15度以下をほぼ一定に保つ場所での保管が適しており、家庭では冷蔵庫の野菜室がおすすめという。

 その際、購入してきた米袋のまま入れるのではなく、1回に研ぐ量ごとに密閉できるチャック付きの袋に小分けにして、野菜室の底に敷き詰めるように入れる。「コメは空気に触れると劣化が速まる。袋の底を軽くトントンとして畳むようにして空気を抜きながらチャックを閉めて」と西島さん。食べきる目安は、普通のコメは1カ月半程度だが、古いコメの場合は1カ月程度という。

 長期保存する場合は、ポリ袋に小分けにして口を輪ゴムで止め、フォークで5、6カ所穴を開ける。それを複数個作り、まとめて圧縮袋に入れて掃除機で空気を抜き、密閉状態にする。こうすることで1年間保存できるという。

ゴシゴシこすりつけて「再精米」

 研ぐ時は、大きめのボウルや…

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