京都の花街・祇園甲部による「都をどり」が1日、祇園甲部歌舞練場(京都市東山区)で始まる。芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)が京都の春を彩る伝統のあでやかな舞踊公演で、3月31日には稽古の総仕上げとなる「大ざらえ」があった。
都をどりは1872(明治5)年に始まった。151回を迎える今回の演目は、梅宮大社や妙満寺など京都の名所が登場する全8景の「都風情四季彩(みやこのふぜいしきのいろどり)」。フィナーレは平安神宮の満開の桜を背景に芸舞妓がそろう。
振り付け指導の京舞井上流五世家元で人間国宝の井上八千代さんは「初めての方は、京都ってこんなにええとこがあるんやなというふうにご覧いただけるとうれしいなと思います」と話した。
4月30日まで(15日休演)。1日3回公演。問い合わせは祇園甲部歌舞会(075・541・3391)。