2022年の第94回選抜高校野球大会に初出場した只見高校野球部を顕彰する記念碑が、福島県只見町に建てられた。選手たちは「もう一度甲子園を」を合言葉に練習に励んでいる。
記念碑は、同校野球部後援会が、町役場や町民からの寄付金などを基に、野球部が練習試合などで使う町下野球場の一角に建てた。
球場のダイヤモンドをかたどった正面に野球部スローガンの「全力疾走」の文字が刻まれ、側面には出場メンバーの名前や個人成績、1―6で敗れた試合経過、校歌などが記されている。
6日の除幕式では、現在の野球部員も参加。当時中学生だった印南奏詩(いんなみそうた)主将(17)は甲子園スタンドで応援した。「選手全員が輝いていてかっこよかった。記念碑を見るとモチベーションになる。先輩たちに続いて甲子園に行き、今度は勝って校歌を歌いたい」と誓った。
後援会長の目黒敏男さん(74)は「野球部の甲子園初出場で町全体が元気をもらった。選手たちにはもう一度夢の舞台をめざしてがんばってほしい」とエールを送った。(斎藤徹)