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パラグアイのペニャ大統領=2025年5月22日、東京都千代田区、長島一浩撮影
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 軍事独裁政権下にあった1957年から、台湾と外交関係を維持してきたパラグアイ。ペニャ大統領は22日の朝日新聞とのインタビューで、今後も結びつきを強める方針を示したが、中国はあの手この手で台湾との断交を迫る。パラグアイ国内でも、巨大市場を持つ中国との国交樹立を求める声が出ている。

  • パラグアイ大統領インタビュー 「台湾と外交を維持」明言

 89年までの35年間、パラグアイで軍事独裁政権を率いたストロエスネル大統領は、徹底した「反共」を掲げ、初代台湾総統の蔣介石と良好な関係を築いた。独裁政権が崩壊した後も、民主化が進む現在に至るまで、パラグアイは台湾との関係を維持してきた。

サンティアゴ・ペニャ 1978年、パラグアイの首都アスンシオン生まれ。米コロンビア大院で行政学を学び、中央銀行や国際通貨基金(IMF)ではエコノミストとして活躍した。36歳で財務相に就任。2023年の大統領選で初当選を果たした。

 ただ、台湾総統に民進党の蔡英文(ツァイインウェン)氏が就任した2016年以降、中台関係の緊張は高まり、その余波は中南米にも及んでいる。

 民進党政権は、中国が主張す…

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