8月9日の長崎原爆の日に開く平和祈念式典について、長崎市の鈴木史朗市長は2日の定例会見で、台湾側から「式典へ参加を希望するという意向が伝えられている」と明らかにした。市は例年、台湾を招いておらず、今後対応を検討するという。
鈴木市長は「相手のあること」として、台湾側から申し出のあった時期や内容について、詳細を明らかにしなかった。
長崎市は式典に招く国や地域について、外務省のホームページに掲載された「駐日外国公館リスト」などをもとに招請状を送り、国連に代表部がある国などに案内状を送る。
今年は、昨年は招待を見送ったロシア、ベラルーシ、イスラエルを招く。台湾は日本と正式な外交関係がなく、鈴木市長は先月、「(条件に)該当しないので、(招請や案内の)対象にはならない」と説明していた。
広島市は例年、台湾側を招いていなかった。今年8月6日の式典については、台湾側に案内状を送る方針を示している。