【動画】台湾東部の花蓮市で進められる、地震で傾いたマンションの解体作業=岩田恵実撮影、台湾・花蓮県災害対策本部提供
台湾東部沖で発生した地震で震度6弱を観測した東部の花蓮市で、傾いたマンションの解体工事が進んでいる。住民らは、それぞれの思いを抱きながら工事を見守っていた。
「25年間住んだ思い出の家がなくなるのはつらい」。最上階に息子夫婦や孫らと6人で住んでいた林天賜さん(67)は7日、解体作業を眺めながらため息をついた。重機の高く伸びたアームが林さんの部屋をかき崩し、壁や家財道具が音を立てて落下していった。
部屋には家具や、仕事道具も
このマンションに移り住んだのは1999年。当初は下層に住んでいたが、同年に2千人以上の死者を出した台湾大地震が発生。最上階に部屋を変えたという。
今回の地震で下層部分は崩れ…