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台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY ATTACK」の一場面=「零日攻撃」制作グループ提供
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 中国の台湾侵攻や浸透工作が題材の台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY ATTACK」の放送や配信が8月から始まり、日本でも同月15日からアマゾンプライムビデオで配信される。台湾有事を扱った映像作品が台湾で制作されるのは異例だ。現実に迫る危機を取り上げているとして評価する声がある一方、台湾当局の補助金が出ていることから、「(中国と距離を置く)民進党のプロパガンダ」との批判もあり、議論になっている。

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 台湾東部沖で墜落した偵察機の救助を名目に中国軍が海空軍を派遣し、台湾を海上封鎖する――。ドラマはこうしたシナリオから始まり、サイバー攻撃やフェイクニュース、浸透工作によって台湾社会が混乱に陥るなか、様々な選択をする人々の姿を描いていく。計10話を複数の監督が手がけている。

 現実でも台湾に対する中国の軍事的圧力は強まっている。プロデューサーの鄭心媚さんは、作品制作の背景に「侵略が近づいているという切迫感」があったと語る。

ドラマには日本人俳優も出演します。記事後半で、ドラマをめぐる反響などとともに紹介します。

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