台湾東部沖を震源とする地震は6日朝、生存率が急激に下がるとされる発災後72時間が過ぎた。現在も600人以上が足止めされている東部花蓮県の景勝地・太魯閣(タロコ)渓谷では、懸命の救助活動が続いている。
台湾の災害対策本部によると、6日午前8時10分(日本時間同午前9時10分)現在、死者は10人、けが人は1135人。渓谷を縫うように通る道路は落石などにより寸断され、ホテルや小学校などに637人が取り残されたままだ。行方不明者も12人にのぼる。地元当局は延べ400人以上を投入して捜索するほか、食料をヘリコプターから投下している。
渓谷の入り口付近にある救助…