台湾東部沖を震源とする地震で、台湾の災害対策本部は7日午後、落石で大きな被害を受けた東部花蓮県の景勝地・太魯閣(タロコ)渓谷でホテルに足止め状態となっていた人のうち、現地にとどまることを望む住人などを除き、観光客全員やホテル従業員らの救出を完了したと発表した。道路の寸断などにより一時、最大で700人近くが足止めされていた。
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このほか、7日午後2時半現在で外国人2人を含む6人と連絡が取れなくなっており、当局は見つかった遺体の確認や捜索を急いでいる。
太魯閣は川が大理石を浸食してできた渓谷。風光明媚(めいび)な景色で人気の観光地。5日には観光で訪れていた日本人の親子の女性2人が救出された。
災害対策本部によると、これまでに身元が判明した死者は13人、負傷者は1133人にのぼっている。(北京=畑宗太郎、花蓮県=岩田恵実)