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台湾の世界的な大手半導体メーカー「台湾積体電路製造」(TSMC)本社=新竹市、石田耕一郎撮影

 台湾高検は27日、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の営業秘密を違法に入手したとして、TSMCの元従業員ら3人を起訴したと発表した。このうち1人はTSMCを離れて、半導体製造装置大手の東京エレクトロンの子会社に在籍していた。

 発表によると、東京エレクトロンに移籍した元従業員は、同社の設備サプライヤーとしての立場を強化するため、今回ともに起訴された旧知のTSMC従業員2人を通じて、最先端の2ナノ(ナノは10億分の1)メートル半導体の重要技術に関する情報を取得したという。

 東京エレクトロンは今月7日、台湾の子会社の元従業員1人の関与を確認し、この従業員を解雇したと発表していた。

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