日本列島付近の海面水温。広域で30度に達している=気象庁のホームページから

 日本の南の海上にあった熱帯低気圧が、4日朝、台風15号に発達した。台風の発生場所や勢力は、近年どう変わったのか。地球温暖化との関係も、専門家に聞いた。

発生緯度に異変

 横浜国立大の筆保弘徳教授(気象学)によると、台風は発生後、数日かけて日本に接近するケースが多い。だが、15号は熱帯低気圧から日本近海で台風に発達した。「そのまま列島を直撃するおそれがある。十分な備えをする余裕が少ないことが最大のリスクだ」と注意を呼びかける。

 気象庁によると、台風は北緯23度ほどまでの熱帯で発生することが多い。しかし、今回は28度付近で台風になった。

 担当者は、「今年は、台風の…

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