気象庁は11日、今年の台風1号が南シナ海で発生したと発表した。日本からは離れているものの、周辺の暖かく湿った空気が日本付近にかかる梅雨前線を刺激し、大雨を降らせるおそれもあり、注意が必要だ。1号は例年、遅くとも5月までに発生するが、今年は1951年の統計開始以降、5番目に遅かった。
台風1号は11日正午時点で南シナ海にあり、1時間におよそ20キロの速さで西北西へ進んでいる。中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。14~15日に中国に上陸し、16日朝には熱帯低気圧に変わる見通しだ。
日本列島へ近づく恐れは今のところ低いが、気象庁の担当者は「日本付近に台風から暖かく湿った空気が流れこみ、15日ごろまで九州付近に停滞する梅雨前線を刺激して雨が強まる可能性がある。すでに大雨となっている地域では、最新の気象情報に注意し、大雨に警戒してほしい」としている。
気象庁によると、今年は台風…