台風9号(クローサ)は、小笠原諸島の近海をゆっくりと北上し、8月1日以降は伊豆諸島や関東地方に暴風域を伴って接近するおそれがある。気象庁は、暴風や高波に警戒し、大雨による土砂災害や河川の増水にも注意するよう呼びかけている。
同庁によると、台風9号は31日午前6時45分時点で、父島の北北東約320キロの海上をゆっくりとした速さで北に進んでいる。中心の気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっている。
伊豆諸島や関東では8月1、2日にかけて、台風周辺の発達した雨雲がかかり、大雨になるおそれがある。2日午前6時までに予想される24時間降水量は多いところで、伊豆諸島で200ミリ、関東で120ミリ。両地域ではうねりをともなう高さ7メートルほどの波が予想されている。