欧州連合(EU)の立法機能を担う欧州議会の選挙(定数720)が6~9日、加盟27カ国で行われる。世論調査によると、右派や右翼政党が議席数を増やす見通しで、今後のウクライナ支援や移民政策などに影響を与えかねない状況になっている。
選挙は5年に1度。EUの機関で唯一、市民が直接選挙で選ぶ。比例代表制で、有権者は自国の国内政党を選び、国の人口規模に応じて割り振られた議席数によって、選出議員が決まる。
今回最も注目されているのが、「自国第一主義」を唱えてEUの存在に懐疑的な主張などを展開する右派の伸長だ。最新の世論調査では、現在、欧州議会に七つある会派のうち、「アイデンティティーと民主主義(ID)」が20議席、「欧州保守改革(ECR)」が6議席、それぞれ増やすことが予想されている。
「今こそ団結を」気勢あげる右翼
IDの一翼を担っていたドイ…