みずほフィナンシャルグループの内定式。約1千人の内定者が集まった=東京都港区、高橋諒子撮影

 来春入社予定の大学生らを対象にした内定式が1日、多くの企業で開かれた。新卒採用で学生優位の「売り手市場」とされる中、企業は面談や懇親会を開くなど、入社まで学生をつなぎとめる「内定者フォロー」の取り組みを強化している。

 みずほフィナンシャルグループはグループ5社合同の内定式を都内で開いた。約1千人の内定者が参加し、会社にまつわるクイズなどを楽しんだ。

 河野朋子執行役員は「就職活動の時期が早まり、内定から入社までの期間も長くなっている。しっかり納得して就職先を選んでもらえる取り組みをしている」。採用担当が内定者の助言をするメンターとなり、疑問や不安をいつでも相談できる仕組みをつくって入社まで内定者をサポートするという。

 キユーピーは内定式後にマヨネーズ試食会を開いた。「製品や会社に愛情をもって、入社意欲を高めてもらうのが目的」(採用担当者)という。営業部門に配属予定の内定者15人が参加、15種類の自社製品を楽しんだ。

 損害保険ジャパンの内定式には、全国から約300人が集まった。今年の内定者から、営業や保険金サービスなど一部職種の公募に「手挙げ」できる制度を始める。採用担当者は「自己実現に向けて挑戦できる環境があることにより(内定者の)モチベーションアップにもつながると考えている」。

 リクルート就職みらい研究所…

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