春の訪れを告げるタケノコ。全国1位の生産量を誇る福岡県内でも北九州市小倉南区の合馬(おうま)地区で採れるタケノコは「柔らかく、えぐみがない」と評判だ。関西の料亭も買い付けるという味を求めて、現地のタケノコ掘り体験に足を運んだ。
「ここに、土の割れ目があります」
4月上旬、竹林が広がる山の斜面。「合馬観光たけのこ園」の小原章吾園長(41)の足元に15センチほどの地割れがあった。くわで土をかき分けると黄色いタケノコの穂先がひょっこり。さらに土をかき分け、ぐっと力を込めて掘り出した。
この日、何本も掘り出したの…