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9月に公開される映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の一場面=Cマーク五十嵐大/幻冬舎Cマーク2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
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 宮城県塩釜市出身の作家・五十嵐大さんの著書を原作に、耳の聞こえない両親の元で育った子どもの葛藤や成長を描いた映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」が、9月20日に全国公開される。仙台市太白区で今月13日、五十嵐さんや呉美保監督を招いたトークショーがあった。悩みと向き合う姿を描いた「誰にでもある物語」だという。

 原作は五十嵐さんの著書「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎)。耳の不自由な両親の元で生まれた聞こえる子ども(Children of Deaf Adults)、通称「CODA(コーダ)」だった五十嵐さんは、特に先天性の聴覚障害者の母との向き合い方に悩んだ。

 障害者やその家族は社会から「ふつうではない」というまなざしにさらされる。「ふつうになりたい」と願った少年時代。「母が大好きなのに、母にひどいことを言って傷つけてしまう」という葛藤の日々を「格闘の毎日」と表現し、コーダの日常の世界を繊細につづった作品だ。

 映画の主演は吉沢亮さんが務…

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