一部黒塗りで開示された訓告についての文書の写し。「男子部員Bに対して『打ち殺すぞ』と言った」とある。

 国語の授業で突然わいせつな映像が流れた。教え子に「打ち殺すぞ」と先生が暴言。学校から多くの教科書が持ち出されネットオークションへ――。これらは教育現場で実際に起きていたことだ。現状では公表されない「ステルス」ともいえるこうした不祥事が、情報公開請求によっていくつも明らかになった。

 朝日新聞は宮崎県教育委員会に対し、2013年度から24年度途中(11月)までの訓告に関する記録について情報公開請求した。県教委は、免職や停職、減給といった地方公務員法に基づく懲戒処分は公表を原則とするが、懲戒処分には至らない、注意するといった意味の訓告の場合は公表していない。

 今回開示された10年あまりの間の訓告の記録は計800件を超えた。すべて氏名や学校名を含む所属は黒塗りだが、処分の理由となった事実をみると、大量の交通違反や交通事故に混じって暴言やセクハラ、体罰といった「教育に携わる公務員として遺憾な行為」も少なくなく、多様な不祥事のリアルが見えてきた。

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