同性婚をめぐる訴訟で、名古屋高裁判決は7日、一審に続いて同性婚を認めない現行の法規定を「違憲」と断じた。先行する3高裁での判決を含めて、同種訴訟の控訴審判決はいずれも違憲判断が示された形となり、原告側は「婚姻の平等に向けて大きな前進。早く立法をするべきだ」と訴えた。
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「高裁でも違憲、勝ち取りました!」。判決後、名古屋高裁前で原告弁護団が声を上げると、支援者らが手をたたいて喜び合った。
今回の控訴審判決は、憲法14条1項と24条2項に照らして違憲と判断。違憲とされた条項だけ見れば2023年5月の一審・名古屋地裁判決と同じだが、弁護団は「一審判決よりも前進しており、高く評価できる」と位置づけた。
代替制度では「解消できない」
控訴審判決は、養育里親とし…