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JR名古屋駅の新幹線口を経由し、福井駅へ向かう福井鉄道の高速バス。後方は停車中の東海道新幹線=2024年4月12日、名古屋市中村区、辻健治撮影
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 北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業して16日で1カ月、その影響は名古屋にも及ぶ。名古屋市と福井市を結ぶ高速バスの路線で利用者が増え、3月は前年比で1・4倍増だった。その要因の一つとして、新幹線延伸によって鉄道での移動に「乗り換え」が必須になった影響があるようだ。

 16日、名古屋駅近くの名鉄バスセンターで福井県坂井市の主婦(52)が福井駅行きの高速バスを待っていた。

 昨年から愛知県内の大学に通う息子に会うため、行き来をするようになった。高速バスを使う理由は、「一番は値段。新幹線は東京へ行くのに便利だと思うけど、名古屋ならバスでいい」。

 この日もリュックサックを背負い、左右の肩にはトートバッグ。日用品などを持ち歩くといい、「荷物が多いので、乗り換えがないのがいい」と話し、正午発のバスに乗り込んだ。

延伸前から上がっていた疑問の声

 3月のダイヤ改定では、JR特急「しらさぎ」の運行区間が短縮された。それまで名古屋―金沢間を走っていたが、同月16日の北陸新幹線延伸に伴い、しらさぎの運行区間が金沢、福井の手前にある敦賀(福井県)までとなった。

 このため、名古屋から福井を…

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