名古屋市は13日、中区丸の内2丁目で見つかった不発弾の処理を行い、無事終了したと発表した。
- 名古屋で相次ぐ不発弾の発見、なぜ? 近くには病院も…困惑の住民
処理したのは米国製250キログラム焼夷(しょうい)爆弾で、同日午前10時に自衛隊が信管の除去作業を開始し、除去後の午後0時20分に安全が宣言された。
市によると、作業中は現場から半径約200メートル以内の立ち入りが規制され、約1800人に避難が呼びかけられた。区域内を走行する市営バス12本が迂回(うかい)運行した。
不発弾は6月10日、15階建てマンションを建設するための基礎工事の掘削中に作業員が地下2メートル付近で発見した。
市内では昨年10月以降、今回を含め計6発の不発弾が見つかっており、うち同市東区の1発を除く5発が中区丸の内2丁目の同じ番地から発見されている。
近くの市立丸の内小学校に避難していた会社員の男性(64)は「80年前の名古屋空襲がどれだけ激しかったのか、改めて思い知らされた」と話した。