名古屋市の広沢一郎市長は、30日の定例会見で体調不良になり救急搬送された。直後の市の説明によると、「血圧が少し低く、顔色も良くなかった。念のため市内の病院に搬送してもらった」としている。医師の診断によると、「大事には至っていない」といい、7月1日朝まで入院して公務に復帰するか決めるという。
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広沢市長は会見で、女児の下着を盗撮し、画像などをSNS上のグループチャットに共有した疑いで名古屋市立小学校などの教諭2人が愛知県警に逮捕された事件を受け、7月にも弁護士らによる第三者委員会を設置する方針を明らかにした。
会見の終盤、立って質疑に応じていた広沢市長が前のめりになってふらつき、机にもたれかかる形になった。意識はあり、会話もできる状態だった。市は会見を終了し、広沢市長は救急隊によって市内の病院に搬送された。
広沢市長の詳しい容態について、野口浩正・市長室次長が30日午後3時に会見し、「大事には至っていない」と説明した。野口次長によると、医師の診断では「日ごろの疲労がたまって、会見の緊張なども重なり、失神の前兆のような症状だった」という。
市長室によると、広沢市長は6月の公務の休みは15日の1日だけだった。特別職であり「法的に問題はない」としているが、今後は「市長の体調を勘案し、日程調整をする」としている。