佐藤、たかはし、SUZUKI……。職員が勤務中に付ける名札の表記を、こんな形でフルネームから名字だけにする自治体が増えている。目的は住民サービス、そして社会問題と化している理不尽な要求を受けるカスタマーハラスメント(カスハラ)への対策だ。
「職員の安心感にもつながる」
「名字のみ名札」は愛知県内では4月から瀬戸市、知多市、豊川市、新城市、東浦町、5月から常滑市、7月からは春日井市と相次ぎ導入している。
瀬戸市は平仮名だけで表記している。部署によっては漢字やローマ字の併用もしている。豊川市はローマ字も付け加えた。東浦町は、町長以下全職員の名札の表記をフルネームから名字のみに改める一方、所属の係名と顔写真の掲載もやめた。
いずれの市も外国人や高齢者…