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「吾輩は子猫である」などをデザインされたカラーマンホール=2024年5月27日午後0時18分、東京都千代田区神田猿楽町1丁目、石平道典撮影
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 「吾輩は子猫である 夏目漱石」。そんな文字と子猫をデザインしたカラーマンホールが、明治の文豪・夏目漱石(1867~1916)が卒業した東京都千代田区の小学校前に設置された。地元町会や学生、子どもたちの協力が結実した。

 設置されたのは、「本の町」で知られる神保町地区にある区立お茶の水小学校(同区神田猿楽町1丁目)前の歩道。カラーマンホールはヨコ約115センチ、タテ約55センチで、代表作「吾輩は猫である」を「子猫」に変え、ごろんと寝転がった黒猫や足跡がデザインされている。雨の日に子どもが歩いても滑らないよう、表面には滑り止め加工が施された。

 漱石は1873(明治6)年創立の錦華(きんか)小を卒業した。同小は1993年に近くの小川小、西神田小と統合し、お茶の水小になった。老朽化に伴う建て替え工事を経て、今年4月から児童たちは新校舎で学ぶ。近くには「吾輩は猫である 名前はまだ無い 明治十一年 夏目漱石 錦華に学ぶ」と刻まれた碑がある。

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 カラーマンホールは、地元の…

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