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奈良大付の上橋れい投手=2025年5月31日午後1時53分、奈良県橿原市のさとやくスタジアム、周毅愷撮影

(31日、春季近畿地区高校野球大会準決勝、奈良大付0―1東洋大姫路)

 奈良大付は強豪相手に惜敗したが、2番手で登板した背番号11の上橋れい投手(3年)が守備陣に鼓舞され、好投した。

 立ち上がりが苦手で、先発ではなく中継ぎ登板が多い。グラウンド整備後の六回表、守備陣を向いて一礼した。「後半の立ち上がり。みんなに守ってもらいたかった」

 この回、寺島遥一塁手(3年)と富田一輝中堅手(3年)がゴロやフライに飛びつき、七回には豆越陽人遊撃手(3年)が難しいバウンドを好捕。味方の好守連発に、思わず笑みがこぼれた。「心の余裕を持つことができた」。見逃し三振でこの回を締めくくった。

 冬場に足腰を鍛え、球速が5キロほど伸びた。制球力もつき、得意のスライダーなど四つの変化球が生きるようになった。

 先発が多い杉山竜之輔投手(3年)や新城楓雅投手(2年)と「3枚看板と言われるようになりたい」。夏への成長を誓った。

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