岸本周平知事=2024年12月17日、松永和彦撮影

 和歌山県は1日、職員の勤務にフレックスタイム制を導入する準備を進めていることを明らかにした。10月からの実施をめざして制度設計を精査してるという。

 フレックスタイムは、労働者自身が出退勤時間を決められる制度で、労働時間を他の出勤日に振り分けることが可能になる場合もある。

 岸本周平知事は1日、新規採用職員らへの訓話などで制度にふれ、県庁でも「完全フレックスの準備をしている」と述べた。1日8時間働いている人が、2時間の残業を4日間続ければ1日休める計算となることを念頭に「1日に2時間余分に働けば週休3日が実現する」と述べた。

 県人事課によると、県庁職員の基本となる1日の勤務時間は午前9時~午後5時45分で、休憩時間を除いて7時間45分。2020年1月からは時差出勤の制度を始め、昨年11月には「男性育休100%」を宣言するなど、職員の働き改革を進めている。

 フレックスタイム制の導入でさらに働き方の柔軟化を進め、生産性の向上につなげたいという。

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