緊張の面持ちで抽選に向かう各校の主将たち=2025年6月12日、佐賀市兵庫北3丁目

 第107回全国高校野球選手権佐賀大会(朝日新聞社、県高野連主催)の組み合わせ抽選会が12日、佐賀市のメートプラザ佐賀であり、昨夏と同じ参加36校の試合日程が決まった。7月5日午前10時からの開会式に続く佐賀農―唐津南の開幕戦から全試合を佐賀市のさがみどりの森球場で行う。

 抽選会場には正面に大きな組み合わせ表が掲示され、各校の主将、監督ら約100人が参加した。最初に昨秋から直近の県大会の成績でシードされた4校が、準決勝まで対戦しないようにあらかじめ決められたブロック内で希望する番号を選んだ。その後、32校が予備抽選による順番で、裏返された番号札を次々に引き、組み合わせ表に自校の札をつけ、対戦相手が決まった。

 秋春と県大会を連覇して第1シードになった龍谷の西琉杏主将(3年)は「107回目でもあるので」と7番を引いて抽選を見守った。会場が最も沸いたのは、唐津商の岡本脩主将(3年)が6番をひき、初戦で龍谷との対戦が決まった時だった。春の県大会決勝の再戦で、岡本主将は「びっくりしたが、強い学校と初戦で当たることを想定して練習していた。攻め勝つ野球で戦う」と意欲をみせた。

 開幕戦を先に引き当てた佐賀農の浜村幸輝主将(3年)は「開会式の後でスタンドにみんないる中でやりたかった。うれしい」と笑顔をみせた。

 大会の入場料は大人600円、高校生200円(団体は2割引き)、中学生以下は無料。日程が順調に進めば決勝は21日になる。優勝校は8月5日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国選手権に出場する。

 20校の主将が希望した開会式の選手宣誓は、太良の織田隆太郎主将(3年)が当たりくじを引いた。「まさか自分が当たっているとは」と驚いたが、「記憶に残る宣誓を」と立候補した自信をみせた。

 直前の県大会でチームは8強入り。開幕日には初戦もあり、「自分たちの力を出せば、強いチームにもいい試合ができる」とこちらも自信をのぞかせた。

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