記者会見を開いた自民党大阪府連会長の青山繁晴参院議員=2025年3月23日午後、大阪市東住吉区、原田達矢撮影

 石破茂首相や岸田文雄前首相の両事務所が新人議員に商品券を配っていた問題について、自民党大阪府連会長の青山繁晴参院議員は23日、いずれも政治活動に当たるとして「違法だ。(党として)当然調べるべきだ」と記者団に語った。

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 青山氏は会見で、同日に大阪市内であった党の集会で、党員から質問があったとして商品券問題に言及。150万円の商品券をポケットマネーで用意したとの石破氏の説明について、「中間所得層でも物価高の打撃を非常に受けている。ポケットマネーって言われて『ああそうですか』と思う国民はどこの国にもいない。問題は総理ご自身の政治姿勢だ」と批判した。

 この問題では岸田氏側も同様に、首相公邸で開いた国会議員との懇談に際して商品券を配っていたことが明らかになった。青山氏は「公邸で官房長官がいて相手も代議士。これが政治活動でなかったらなにか」と指摘。いずれも、政治活動に関する寄付を禁じた政治資金規正法に触れるとの認識を示した。

 その上で、青山氏は「きちんと元首相として会見をなされるべきだ」と述べ、党として調査する必要性も訴えた。

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