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切り立った崖に建つ観音堂=2024年7月20日、小諸市、遠藤和希撮影
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 善光寺(長野市)にまつわる伝承に「牛に引かれて善光寺参り」がある。この言い伝えの発祥とも言われるのが、善光寺から60キロほど離れたところにある布引観音釈尊寺(小諸市)だ。訪ねてみると、「牛に引かれて」が意味するような、思いもよらない体験が待っていた。

 善光寺参りの伝承は、強欲な老婆が川で布をさらしていたところ、牛が現れ、その布を角にかけ走り出したところから始まる。牛を追いかけて善光寺へたどり着いた老婆は、すっかり改心して極楽往生を遂げた、というものだ。

 この話の起点になったと言われる地域の山の上に布引観音釈尊寺はある。天台宗の古刹(こさつ)で、724(神亀元)年に行基が建てたと言われる。

道中には、大火の煙も見えたという大穴

 7月、千曲川沿いの山を登り…

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