Smiley face

 13日に閉幕した男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズ・トーナメントで、ロリー・マキロイ(英)がプレーオフを制し、史上6人目の生涯グランドスラムを達成した。テニス界で知られるグランドスラム、ゴルフの世界では何を指すのか。

写真・図版
マスターズ・トーナメントを制し、トロフィーを掲げるロリー・マキロイ=AP
  • みんな待っていたマキロイの初優勝 14年前の自分にかけたい言葉は

 男子ゴルフのグランドスラムとは、ツアー中で最も権威のある四つのメジャー大会(マスターズ、全米プロ、全米オープン、全英オープン)をすべて優勝すること。近年は、同一年に4大会すべてを制することを「年間グランドスラム」、キャリアを通じて4大会すべてで勝つことを「生涯グランドスラム」と呼んでいる。

 マキロイの生涯グランドスラム達成は25年ぶりで、ジーン・サラゼン(米)、ベン・ホーガン(米)、ゲーリー・プレーヤー(南ア)、ジャック・ニクラス(米)、タイガー・ウッズ(米)に続く快挙となった。

 年間グランドスラムの達成者はこれまでのところいない。ただ、ウッズは2000年の全米オープンから翌年のマスターズまでメジャー4連勝を果たした。年間グランドスラムに匹敵する快挙ということもあり、この4連勝は「タイガースラム」とも呼ばれる。

写真・図版
2024年の大会でショットを放つタイガー・ウッズ=USAトゥデー・ロイター

 テニスの場合、国際テニス連盟(ITF)が定めた最高峰の四大大会(全豪オープン、全仏オープン、英ウィンブルドン、全米オープン)をすべて制することをグランドスラムと呼ぶ。全豪オープンと全米オープンはハードコート、全仏オープンは赤土のクレーコート、ウィンブルドンは球足の速い芝のグラスコートを使用し、条件が異なる四大会を制するのは難しいとされる。

 テニスではさらに、五輪での金メダル獲得も合わせて「ゴールデンスラム」と呼ぶ。

 ドイツの女子選手、シュテフィ・グラフは1988年1月に全豪、6月に全仏、7月に英ウィンブルドン、9月に全米を制し、さらに10月のソウル五輪女子シングルスでも金メダルを獲得。初のゴールデンスラマーとなった。

共有