韓国の初タイトル獲得まであと1勝とした仲邑菫三段(写真は11月18日の準決勝時)=Cyberoro提供

 今年3月に囲碁強国の韓国に渡った仲邑菫三段(15)が3日夜、女流棋聖戦決勝三番勝負の第1局を打ち、「世界最強女子」と評される崔精(チェジョン)九段(28)に白番中押し勝ちし、韓国での初タイトルまであと1勝とした。第2局は9日に打たれる。

 崔は国内外の女子棋戦で優勝を重ね、一昨年に男女競合の世界メジャー棋戦「三星杯」で史上初の女性ファイナリストになった韓国ランキング1位の強豪。同6位の仲邑は、半目を争う極微のヨセ勝負を制し、崔に対して4戦目にして初勝利を挙げた。

 女流棋聖戦の優勝賞金は、韓国の女流棋戦で最高額の5千万ウォン(約550万円)。

 仲邑は2019年4月、10歳で日本棋院のプロ棋士に採用され、23年2月、日本の女流棋聖戦で史上最年少の13歳でタイトルを獲得。今年3月、「これまで以上に厳しい環境でさらなる努力をしたい」と渡韓し、1年を経ずして現地のタイトル戦決勝にコマを進めていた。

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