第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は27日、井山裕太王座が村川大介九段に174手までで白番中押し勝ちし、負けなしの4連勝。福岡航太朗七段と並んで同星首位に立った。村川は1勝4敗となり、厳しい残留争いを強いられている。
井山は公式戦6連敗中と、棋士人生で経験のない苦境にあえいでいた。しかし、本局でも緩まず踏み込む井山流を貫き、不安定だった終盤も緩まず快勝。連敗を止めて、次戦5月の福岡との直接対決を迎える。
リーグ戦は井山、福岡の首位2人に、2勝1敗の芝野虎丸九段、余正麒八段が続く展開。この4人のうち、4月ラウンドは福岡と余が10日に対決する。福岡が勝って井山との全勝対決に臨むのか、余が挑戦者争いに踏みとどまるのか。4月ラウンド最注目局となる。