【囲碁中継】福岡航太朗七段ー関航太郎九段【第50期囲碁名人戦リーグ】

開幕3連勝で井山裕太王座に並び暫定首位に立った福岡航太朗七段=24日、東京・市ケ谷の日本棋院

 第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は24日、福岡航太朗七段が関航太郎九段に172手までで白番中押し勝ちし、開幕3連勝。挑戦者レースで先をゆく井山裕太王座に並んで暫定首位に立った。逆に関は開幕3連敗を喫し、リーグ残留に向けて黄信号がともった。

 福岡は序盤、相手の左辺黒模様に打ち込んだ石を囮(おとり)にして、これを捨て石に下辺の白模様をまとめ、さらに左辺の黒石を強襲。白模様を90目あまりの確定地にして優勢を築いた。非勢の関は上辺の白陣に狙いを定め、勝負手の連続で根拠を奪い、大捕物を仕掛けたが及ばなかった。

 初リーグの19歳福岡は戦前から力量を高く評価され、挑戦者レースをかき回す「台風の目」とされていた。幕を開けて期待通りの活躍を見せ、スタートダッシュに成功。3月ラウンドは4連勝をかけて広瀬優一七段(現在1勝2敗)と対戦する。

 挑戦者レースは井山、福岡が3勝0敗で暫定首位に立ち、余正麒八段が2勝0敗で2位につけている。

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