第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は10日、福岡航太朗七段が余正麒八段を破り、昨年12月の開幕から負けなしの5連勝を飾り、暫定ながら単独首位に立った。次戦、5月15日の井山裕太王座(現在4勝0敗)との全勝対決が挑戦権のゆくえを左右する大一番となる。
福岡は、前期7勝1敗でリーグ2位の好成績を収めた優勝候補の余を相手にじわじわとリードを広げ、そのまま押し切り完勝した。悪手らしい悪手のない好局で、初リーグながら一番乗りで勝ち越しを決めた。
残る3戦の相手は、対戦順に井山、芝野虎丸十段(現在2勝1敗)、山下敬吾九段(同1勝2敗)。全勝なら文句なしの優勝、1敗でも優勝またはプレーオフの可能性がある絶好のポジションをキープして井山戦に臨む。
余は2勝2敗に後退。福岡、井山に続く1敗者は芝野のみになり、優勝争いはこの3人に絞られそうだ。