第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は10日、村川大介九段が広瀬優一七段に241手までで黒番中押し勝ちした。敗れた広瀬は2勝5敗となり、リーグ落ちが確定した。
これで今期の陥落4枠がすべて決まった。ここまで2勝5敗の村川、広瀬、1勝6敗の山下敬吾九段、関航太郎九段は来期最終予選からの出直しとなる。広瀬の陥落により、陥落の最後の1枠をめぐって広瀬と競っていた余正麒八段(3勝3敗)の残留が確定した。
すでに残留が決まっている井山裕太王座(6勝0敗)、福岡航太朗七段(6勝2敗)、芝野虎丸十段(5勝2敗)、許家元九段(同)の4人が挑戦圏内にいる。もっとも有利な首位の井山は、14日の余との対戦に勝てば一力遼名人への挑戦権獲得が決まる。逆に敗れれば、21日の最終一斉対局の結果次第で挑戦者決定プレーオフに持ち込まれる可能性がある。