高知市立長浜小学校の水泳の授業で4年生の男児がおぼれて死亡した事故について、高知県教育委員会の長岡幹泰教育長は17日の記者会見で、国が示した安全対策のルールに学校側が対応していたか確認する考えを示した。
長岡教育長は会見で、文部科学省が示している水泳指導のルールには、水位設定の考え方や授業中の監視者の位置などが安全対策として盛り込まれていると指摘した。
その上で、今回の事故について「子どもの身長に合わせた水かさの調整が必要で、水深を当日測っていたのかなどの点で問題が出てくるかもしれない」とし、「第三者委員会などの検証を待ち、安全対策のルールが確実に実施されていたかを確認したい」と述べた。
また、義務教育の水泳授業について「水の事故に遭わないように、自らの命を守る力量をつける必要がある」とも語った。
事故は5日、長浜小のプールが設備故障で使えず、近くの市立南海中学校のプールで水泳の授業を実施中に起きた。市教委は原因究明と再発防止のために第三者委員会を設置する方針を決めている。(亀岡龍太)
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高知市立長浜小学校の水泳授業で4年生が死亡した事故を受けて、市教育委員会は夏休みの学校プール開放事業を全面中止することを決めた。各PTAに16日に学校教育課長名で通知した。
市教委によると、夏休みのプール開放は希望するPTAからの申請を市教委が承認する。今夏は旭、九重、朝倉第2、横内の4小学校で1~3日間計画されていた。(亀岡龍太)