新設された「省庁別審査」

 Q 衆院予算委員会で、新しく「省庁別審査(しんさ)」がスタートした。どういうものなの?

 A 政府の予算案について、3日間かけて細かくチェックする。与野党の議員が、担当の閣僚(かくりょう)と財務相に対し、必要性はあるか▽政治家の利益誘導(ゆうどう)ではないか▽金額に過不足はないか――といった観点から質問をする。

 Q これまでの国会では、そういうことをしてこなかったの?

 A 似たようなものに「分科会」がある。分科会はテーマごとにわかれ、閣僚や官僚に質問をする仕組みだ。専門性の高い議論をめざして導入された。

 しかし、実態は議員の地元の橋のかけ替えや、道路の建設、選挙で支援を受ける業界団体への補助金の積み増しといった要望も多い。実質的には、予算について具体的な審査とは言いがたい質問も目立っていた。省庁別審査を新たに導入することで、分科会はこれまでの2日間から1日に減らすことになった。

 Q なぜ今年から見直される…

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