大学入試の一般選抜が本格シーズンを迎えている。国公立大の出願が5日に締め切られ、私立大の個別試験も始まった。今年の傾向について、大手予備校などに話を聞いた。
- 国公立大入試2次試験、出願締め切る:朝日新聞
河合塾によると、出願最終日午前10時の公表データの比較で、前期日程の志願者数は国立大で前年比100.1%、公立大で98.14%。確定値は19日に公表される。
東京大の出願者が全学類合計で1千人以上、約12%減っているのが目立つという。大学入学共通テストの成績による第1段階選抜の予告倍率を、理科3類を除く5科類で前年より厳しくしたことから、受験生が警戒したとみている。同大が公表した5日午後5時時点の倍率でも同じぐらいの人数減という。全学類で予告倍率を超えており、第1段階選抜が行われることになる。
同様の前年比では、東京科学大、一橋大も志願者数がやや減った。各国公立大への出願が分散傾向にあることも含め、河合塾の近藤治・主席研究員は「共通テスト直後は得点できたと手ごたえを感じていた受験生たちが、平均点も高めとみて、合格可能性の高い大学に志望を変えた結果だろう」と分析する。
特徴的なのは、早慶やGMA…