仙台市太白区の市八木山動物公園で昨冬生まれたホッキョクグマの双子の赤ちゃんが、6月2日から一般公開される。これに先立って28日に報道機関向けに公開され、性格の違う2頭がじゃれながら母親のポーラ(20歳)に甘える姿が見られた。
オスとメスの双子は昨年12月20日、ポーラとカイ(20歳)の間に人工授精で生まれた。ポーラは過去3回出産経験があるが、死産や事故などで繁殖がかなわなかった。園によると、ホッキョクグマの生育は非常に難しく、2023年の事例では、国内の動物園で生まれた子どもの7割ほどは生後30日まで育たなかったという。
ホッキョクグマは雪の吹きだまりの中に掘った巣穴で出産、子育てをするため、飼育員は野生の環境に似せた部屋をつくりポーラを見守ってきた。ポーラは授乳する時、2頭それぞれに気を配っている様子で、約600グラムで生まれた双子は推定30キロに。国内の動物園で双子の赤ちゃんが育ったのは12年ぶりという。
飼育員の三浦史順さんによると、双子はオスの赤ちゃんの方が少しだけ体が大きく、正面から見ると目が少し離れているという。また、オスは好奇心旺盛でよくプールに潜り、メスは慎重派でポーラにくっついていることが多いという。
一般公開は6月2日から、午前9時15分~11時。2~17日に園内に二次元コードを設置し、2頭の愛称への投票を受け付ける。7月上旬に名前が決まる予定だ。