ラストランが近づくトロリーバス。発着の室堂ターミナルは多くの観光客でにぎわっている=2024年9月25日午前9時31分、富山県立山町、前多健吾撮影

 富山、長野両県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」(37・2キロ)の一部区間を走行してきた、国内で唯一のトロリーバスが今月末で現役を退く。運行する立山黒部貫光(富山市)は「バスと一緒に最後の思い出をつくってほしい」と乗車を呼びかけている。

 アルペンルートはバスやロープウェー、ケーブルカーを乗り継ぐ。その一つのトロリーバスは、最高地点の室堂(富山県立山町)から大観峰間の立山トンネル(3・7キロ)内を約10分で結ぶ。

 外観はバスだが、法律上は鉄道に分類される。トンネルの天井に張られた架線から電気の供給を受けて走る珍しい乗り物だ。

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