京都市動物園(京都市左京区)は10日、アムールトラのメス「アオイ」が9日に死んだと発表した。アムールトラは国内で約50頭が飼育されており、アオイは最高齢の19歳だった。顔が整っていて、ファンの間では「美トラ」として有名だったという。
園によると、アオイは3月ごろから食欲が落ち始め、4月に入ると全く食べなくなり、寝ていることが多くなっていた。6日に投薬を開始したが、9日午後0時20分に亡くなった。死因は腎不全。野生のトラの平均寿命は10~15年前後で、老化が原因とみられるという。
アオイは2004年に日本平動物園(静岡市)で生まれ、05年に繁殖のため京都市動物園にやってきた。穏やかな性格で、3頭を産んで育て上げた。園の担当者は「寂しいが、長生きしてくれてありがとう」と話した。(武井風花)