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宗像大社が所蔵する、国宝の金銅製矛鞘(ほこさや)=2025年6月10日午後、福岡県宗像市、日吉健吾撮影
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 世界遺産・沖ノ島の出土品を覆う豪華な文様が、X線CT調査で浮かびあがった。「類例がない」「突出している」。宗像大社(宗像市)で10日に開かれた会見で専門家の口から漏れたのは、そんな感嘆だった。

  • 国宝の矛に豪華な象眼装飾、X線CTで判明 世界遺産・沖ノ島出土品

 新たな象眼文様が見つかった金銅製矛鞘(さや)は1954年の発掘調査で出土し、62年に国宝指定された「既に知られていた文化財」だ。だが、鉄製の矛は鞘の中でさびてしまっており、取り外すことはできない。さびに眠る未知の文様を発見に導いたのは、X線CTという保存科学技術と考古学との協働だった。宗像大社の福嶋真貴子学芸員は「最新技術で今回の発見がかなった」という。

鞘にも矛にも銀の装飾

 矛の表面全体を覆う類例のな…

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