大阪・関西万博で海外パビリオンの工事を請け負った複数の業者が、工事費の未払いを訴えている。万博は「国家プロジェクトだ」として、主催側に解決に向けた働きかけを望んでいるが、民間企業同士の契約という事情もあり、解決策は見いだせていない。未払いは、なぜ起きたのか。
「いつ会社が倒れてもおかしくない。毎日の資金繰りはかつかつの状態だ。社会保険料の支払いも待ってもらっている」
中国館の下請け業者だった男性は9日、大阪市内で開いた会見で、こう訴えた。
男性は、万博の開幕に間に合わせるために昼夜を問わず働いたといい、日本国際博覧会協会などに対し、「民間の話だと突き放すのではなく、この問題にしっかりと関わって欲しい」と述べた。
少なくとも7カ国の工事で未払い訴え
業者らは5月、未払い問題の…