国家公務員の給与が、最低賃金を下回っている地域があることがわかった。高卒一般職の初任給を時給に換算すると、地域の最賃を下回るのは少なくとも8都府県で200機関を超える。公務員は最賃制度の適用は除外されているが、人事院は最賃を下回らないように対応を検討している。
最賃は都道府県ごとに時給で示されているが、正社員にも適用される。
現在、国家公務員の高卒一般職の初任給は16万6600円。前年から1万2千円引き上げられている。
国家公務員の給与を定める「給与法」では、超過勤務手当を算出するための「勤務1時間あたりの給与額」の計算方法が示されている。これに基づいて計算すると高卒初任給の時給は約992~約1191円になる。時給に幅があるのは、勤務先がある市町村ごとに0~20%が加算される「地域手当」があるためだ。
兵庫県では43機関、神奈川県では34機関
日本国家公務員労働組合連合…