代表の児童が衣装を着せてもらった=2025年7月16日午後2時8分、大分県国東市武蔵町、貞松慎二郎撮影

 大分県国東市武蔵町に伝わる太鼓踊り「吉弘楽(よしひろがく)」の保存会役員が16日、地元の市立義務教育学校・志成学園を訪れ、4・5年生と交流した。5年の代表児童3人は「端楽(はしがく)」と呼ばれる役の衣装を着せてもらい、基本の足運びなどを教わった。

 吉弘楽は国指定重要無形民俗文化財で、ユネスコ無形文化遺産に登録されている伝統芸能。今年は27日に地元の楽庭八幡社で奉納される。少子高齢化で担い手が減るなかで、保存会は後継者を育てようと一昨年から交流を続けている。

 農民と武士の両方を思わせる衣装に特徴があり、この日もわらじと腰みのを身につけ、陣笠をかぶって舞った。三輪春翔(はると)さん(10)は「衣装は少し重かった。難しいけれど楽しかった。本番で踊ってみたいと思った」。保存会の幸松洋州(こうまつひろくに)会長(71)は「興味を持って参加してほしい」と呼びかけた。

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