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育児・介護の二重負担者への支援法案を参院に提出した国民民主党の伊藤孝恵子ども・子育て・若者政策調査会長(左)と玉木雄一郎代表=2024年4月10日午前9時40分、国会内、松井望美撮影

 国民民主党は10日、育児と介護を同時期におこなう「ダブルケアラー」の支援を進めるための法案を参院に提出した。法案では、ダブルケアラーが柔軟な働き方ができるよう、国や地方自治体に必要な施策を促し、政府による実態調査や結果の公表も求めた。

 また、行政の窓口でたらいまわしにされないよう、国・地方自治体の育児と介護の担当部署の連携を求めた。法案をまとめた伊藤孝恵・党子ども・子育て・若者政策調査会長は、「以前は『育児が終わってから介護』だったが、晩産化で育児と介護、仕事がぶつかる時代となった。支援を充実させなければならない」と訴えた。

 玉木雄一郎代表は、「今までは介護も育児も厚生労働省だったが、こども家庭庁ができて新たな縦割りが生まれている」と指摘。同党は、縦割り行政の弊害をなくし、二重負担者の支援を推進するよう政府や他党にも協力を呼びかける考えだ。

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